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2016年10月17日月曜日

MVNOでSMSオプションをつけたらGPSはどうなったか(その2)

前回は、SUPLサーバーを設定し直しただけではGPSの掴みが早くなることはないということ、また最初は必ず現在地が駿河湾になってしまうという謎の挙動が見られることまで書いた。

ではSMSオプションは何を解決する可能性があるのか、また期待通りの結果が得られたのか、現時点での結果をまとめてみよう。使用機種はF-03Dである。F-11DはGPSチップが劣るようで当てにならない。

まずA-GPSではSUPLサーバーから衛星の位置情報が得られるわけだが、地球の裏側の衛星を見ようとしても時間の無駄だから、見える可能性のある衛星の電波を優先的に受信しなければならない。ということは最初に大まかな自分の位置を知らなければならない。
駿河湾に何の意味があるかだが、Googlemapで現在地を表示して地図を縮小していくと、なんと駿河湾を中心とする円が日本の領土を過不足なくすっぽりと覆っていることが分かった。つまり駿河湾は日本の「へそ」であり日本にいるならば第一近似としては至極妥当な位置なのだ。広い地球の中で駿河湾の近くにいるということはかなり位置が限定されるということだ。

おそらく日本のスマホは自分が日本にいるという情報を何らかの形で持っているのだろう。あるいは日本のNTPサーバーを指定しているからだろうか。

駿河湾付近にいることが分かればそこから見えるはずの衛星の電波を探し、その時刻情報をもとに現在地を割り出していける。

さらにSMSオプションがあれば近くの携帯基地局の位置情報を得られるらしいので、第一近似地点を数km以内に設定できる。そこから計算すれば現在地の決定が早くなる・・・のか。


実際にSMS付きのmineoのSIMを入れてみると、最初の位置が近所の決まった地点になる。室内からだと窓との位置関係で異なる地点になることがあるが、その場所は決まっている。つまり携帯基地局の位置情報を確かに得られているということだ。これは明らかな挙動の変化である。

 問題はそこから現在地に収束する時間が短くなったのかということだが、今のところ何とも言えない。確かに10秒程度で現在地を得られるときもあるが、電源を切って時間をおいてから使うとかなり時間がかかったりする。

今Googlemapを立ち上げてみると、かなり離れた基地局を中心とする円がまず現れ(現在地はかすっていない)、そこから現在地に10秒ぐらいで飛んできた。常にこうなら万々歳だが、電源を切って長時間おいて別の場所で電源を入れ直した時が問題である。

何回も試行錯誤が必要なのでまだ何とも言えないが多分少しは良くなっている気がする。

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